株式会社MITTのスタッフブログ: RIS/PACS/遠隔画像診断システム間の連結機能を開発しました。

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2011年11月2日水曜日

RIS/PACS/遠隔画像診断システム間の連結機能を開発しました。

RIS/PACS/遠隔画像診断システム間の連結機能を開発しました。
開発しました!

ざっとの概略です。
病院のITシステムは主に以下の3つで構成されています。
HIS 病院情報システム
RIS 放射線情報システム
PACS 画像保存通信システム
病院情報システムは「電子カルテ」や「オーダーリングシステム」として知られています。病院の医事会計や診療予約などを管理する仕組みです。
放射線情報システムは放射線部門内の診療予約や在庫管理などの使用する仕組みです。
PACSはレントゲン写真やCTなどの医用画像を提供する仕組みです。

当社で作成する「遠隔画像診断システム」は上記3つのシステムのPACSにぶら下がる形の「オプションシステム」です。
(大きく分けるとPACS部分だと思います。)

以前の記事でPACSと当社の遠隔画像診断システムが連結可能になったことを取り上げさせて頂きました。

今回はさらに追加してRIS(放射線情報システム)とも連結出来る機能を開発しました。
しかも今回の施行施設ではHISとRISが連結するので、結果的に「HIS/RIS/PACS/遠隔画像診断システム」が連結することが可能になりました。
この連結により可能になることは
A、病院情報システムからの先生の御依頼を電子的に処理出来る
B、読影の御依頼を電子的に処理しオートメーション化出来る
ことです。
これにPACSと遠隔画像診断システムの連結を加えると
C、当方で読影したレポートを病院情報システム(電子カルテ)側で直接閲覧出来る
が合体します。
さらにこれらがリアルタイム処理されるため、より迅速に「依頼/検査/読影/読影レポートの閲覧」が可能になりました。


と、難しく説明しましたが、要約します。


「電子カルテと遠隔画像診断システムを直結しました!」


夢のような機能です。
従来より、さらに
「まるで読影室が院内にあるかのように」
サービスが提供出来るようになりました。
大変素晴らしい機能です。
「HIS/RIS/PACS/遠隔画像診断システムのシームレス連携」機能を実装しました。
実装しました!


ざっくり作図してみました。





基本構築図です。


オーダー発行から遠隔画像診断システムでの受け取りまでです。
今回③のところを作成しました。


撮影とPACSへのデータ転送、遠隔画像診断システムへのデータの転送までです。


遠隔読影とPACSでのレポート受け取りです。
最後に先生の端末で読影レポートが直接見れるようになっています。
(⑧番です。)
⑦番の部分が以前作った新技術でした。
(PACS/遠隔画像診断システムの連携機能です。)

①オーダー依頼
②オーダー受付/管理
③オーダー受渡し
④撮影/画像管理
⑤画像の転送
⑥遠隔読影
⑦読影レポート受け取り
⑧読影レポート閲覧
の業務フローとなりますが、入り口と出口だけ見ると




①オーダー依頼
⑧読影レポート閲覧
が直結しています。
しかも全て電子的に処理され、且つオートメーション化されています。
素晴らしい。
いや、恐ろしい、、、。


どこまで行ってしまうのでしょうか、当社のシステム。
大変素晴らしい。(うっとり)
と自画自賛しておりますが、今回の功績は当社の実力というより実装現場の環境がとても良かったことに起因しています。
今回のシステム改良も深川市立病院様で行ないました。
こちらのシステムは以前も記事にさせて頂きました横河医療ソリューションズ様が担っております。
今回も病院様の強い意欲と関係スタッフの力強いサポート、横河医療ソリューションズ様の多大なる御高配により完成致しました。
特に放射線科の吉住先生と横河医療ソリューションズの伊達様のお力添えなければ完成しなかったと愚考しております。


全ての施設様で上記が可能かどうかは分かりません。
(今回も全てのピースががっちり組み合う、奇蹟のような達成でした。)
極めて環境に依存する限定的ですが、HIS/RISと遠隔画像診断システムの連携の第一歩として大変大きな一歩と考えています。


今回の改良に際して、深川市立病院放射線科の吉住先生、横河医療ソリューションズの伊達様に多くの御高配頂きました。
厚くお礼申し上げます。

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