土曜日に函館病院の林先生から斎藤明男先生の訃報を教えて頂きました。
自分は卒業後1年大学で過ごした後に現在の独立病院機構 函館病院に勤めさせて頂きました。そこで斎藤明男先生の御指導を受けながら1年勉強させて頂きました。斎藤明男先生は、自分のような若い医者にも患者さんにも仏様のような先生で、大変お優しい先生でした。一緒に働かれていた伊藤克哉先生も仏様のような先生で、函館病院時代はとても素敵な思い出ばかりです。姑息照射が多いながらも、斉藤先生をしたう患者さんや斉藤先生を頼りにする診療科の先生をみながら医師としてたくさんの経験を積ませて頂きました。
自分が一緒に働かせて頂く前から腎臓を患っており、なかなか体調が優れない時期が多くありました。当時はCTやMRIの画像を含めて院内はフィルムで運用していたのですが、ご気分が優れない時にカンファレンスでシャーカステンにフィルムを貼ってお待たせしていることが心苦しくありました。そんな理由で、「斉藤先生のお部屋でパソコンでCTやMRIが見れたら、斉藤先生のご負担も減るのでは?」と思いついたので現在遠隔画像診断で使用しているシステムの開発の最初の経緯でした。なんとか頑張って作ったのですが、完成したのが2月で4月から大学院で札幌に戻ることになっていたためほんの少ししかお役に立てませんでした。そんなあまり役に立たない自分にも「とても便利になりました。ありがとう!」と優しくお声掛けくださったことが、まるで近しい過去のように感じられました。
あれから20年、開業したり起業したりしてあっという間に過ぎてしまいました。斉藤先生に恩返しをすることも忘れ、不義理な自分を恥じ入るばかりです。斎藤先生が作る機会を下さったシステムで今も幸せに暮らすことが出来ております。尽くせぬ感謝の気持ちを抱きつつ、斎藤明男先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。斉藤先生からのたくさんの教えを胸に、これからも頑張っていこうと思います。たくさんの御指導、有り難う御座いました。先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
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